2014年9月18日木曜日

新宿連絡会医療班 2014年度第1回勉強会

新宿連絡会医療班 2014年度第1回勉強会

日時:2014914日(日)13時~15
演題:「医療と福祉とおじさんと」
講師:中野加奈子(大谷大学)
内容:講演1時間、質疑応答・意見交換1時間
会場:東京医科歯科大学 歯科外来事務棟 4階演習室
参加:8名

社会福祉士の中野さんに、「医療と福祉とおじさんと」と題して、野宿者支援の経験談や、京都での福祉対応や活動の概要などをお教えいただき、その後、輪になって話し合いました。

知的障害の方の療育手帳取得の問題点については、比較的時間をとって話し合いました。
療養手帳取得には18歳未満の状態での判断をされるそうですが、実際は諸般の事情にて子どものころに申請されない方も多く、しかし、両親が高齢になってから申請しようと思っても、なかなか18歳未満の状態を証明することは難しく、療養手帳の取得が困難だったりするそうです。
ましてや、野宿の方となると、ご家族からの情報も得にくく、更に難しいそうです。

また、知的障害や発達障害を抱えた方は、昔より増えてきているようですが、こういう方々が景気が悪くなると最初に仕事を切られる方々となりかねず、野宿となっていくことも少なくないようです。

かつては、医療という見えるものに対応していたものが、いまは障害という見えにくいものへの対応が求められているようです。

療養手帳や、障害年金などの福祉の対応についても、お困りの生活を改善するべく支援を考えるにあたっては、知らなければいけないことだろうと感じました。

2014年9月14日 新宿「訪問健康相談」報告

2014年9月14日 新宿「訪問健康相談」報告

16時過ぎから、都庁下~中央公園~西新宿と、都庁下~中央公園~東新宿、の2班にわかれて「おにパト」に帯同しました。
参加者は、医師2名、歯科医師2名、看護師3名、薬剤師1名、社会福祉士1名、学生2名でした。

デング熱問題にて、新宿中央公園は立ち入り自粛喚起が出ていましたが、若者達はいつも通りに遊んでいました。緑地は規制されたのか誰もいませんでしたが、ベンチなどにはいつも通り座っている方がいらっしゃいました。
「公園内だけ規制したところで、他に行き場がないんだから意味がない」とか、「戦争だって生き抜いてきたのに、蚊ごときで世間が騒いでいるのが理解できない」とか、なかなかのご意見もありました。
小さい公園でもお祭りのため、今回は移動して、いつもと違う場所でお会いする人が多かったです。

デング熱の患者数も100名を超え、そこそこの話題にもなっていましたし、今月も虫よけスプレーを薬局さんからご寄付いただいて提供することとなりました。また、医療班ニュースは、「デング熱について正しく知ろう」としました。
結果、医療班ニュースを受け取って下さった方が124名、虫よけスプレーは122名への提供となり、好評でした。薬局さん、ありがとうございました。

 「訪問健康相談」としての対応者は59名で、うち、血圧測定29名、薬対応40名でした。
カルテを起こして対応するような具合の悪い方はいらっしゃいませんでした。

体に障害のある物静かな方は、他区から寮に入っていらしたそうですが、同居人にいろいろ無理強いされるのに堪え切れずに出てきてしまったそうでした。不憫ですし、事情もわかりますが、なかなかどうという解決方法も見いだせず、路上から支援に繋ぐと言っても、難しい面があるなあと思いました。

医療班は、第2日曜日の「おにパト」に帯同して、「訪問健康相談」を行っていきます。
よろしくお願いします。